コーヒー危機―作られる貧困
オックスファムインターナショナル (著), 村田 武 (翻訳), 日本フェアトレード委員会 (翻訳)
筑波書房 (2003/11)
コーヒー生産者たちがいかに凄惨な状況にあり、それを解決するために市場のさまざまなプレーヤーが何をしなければならないかが簡潔にまとまっている。状況が悪化した原因は、市場構造の変化・市場の支配力の格差・新しい焙煎法・代替作物の欠如などにあるが、
マルティン・ルターは人々が天国で実際に何をするかを考えた。過酷な競争にさらされている食品加工ビジネスに関わる人々にとって、ネスレのインスタントコーヒー事業はルターの精神的瞑想の商業版である
というように、強いものが悪さをしているのはいずこも同じか。
コーヒーを栽培するのを止めればいいと思うかもしれないが、
他の作物の栽培に転換しようとするコーヒー農家もいる。しかし、落花生やゴマの生産者たちの状況を知って躊躇している。それらの作物の生産者たちは、ワシントンから寛大な補助金を得ている米国の農民と競争しようとした結果、いまや破産寸前の状況にあるからだ
というわけで簡単ではない。比較優位とか言いながら自由競争を謳う戦略にはやはり裏がある。
『スターバックスコーヒー―豆と、人と、心と。』によれば、スタバは強いものの中ではまともなほう。
とはいえ、『コーヒー危機』によれば、
スターバックス社は、同社の原料豆発注ガイドラインが一般市場で実施可能かどうかについての研究結果を公表すること
と、彼らにだってやるべきことはまだまだあるはず。
消費者がとりあえずできることは、フェアトレードのようなコーヒーをもっと買うこと
「コーヒーを定理に変える*学者」だって無関心ではいられないはず
はじめまして。たまたま、今日アーロン・エルキンズのミステリ『楽園の骨』を読んで、コーヒーが石油に次いで地球上で二番目に取引量の多い商品であることを知りました。
フェアトレードのコーヒーは、カフェのマーケティングという側面があるにせよ、やはり消費者がきちんと意識するべきなのかも知れませんね。当方の、軽い記事にTBさせていただきました。