図書館を見ると、何らかの美しさを感じずにはいられません。
小林秀雄の言葉、
美しい「花」がある、「花」の美しさという様なものはない。(小林秀雄『モオツァルト・無常という事』収録の「当麻」より)
をそのまま信じれば、「図書館」の美しさという様なものはないのかもしれませんが。
いずれにしても、この美がどこから生まれるかということは、ここでは置いておきましょう。こういう時にも、小林秀雄の勢いのある言葉は便利です。
美は信用であるか。そうである。純粋美とは譬喩である。(前掲書収録の「真贋」より)
たとえ個々の蔵書には信用がなくても、その美は信用であるという皮肉
中世イタリアの修道院の図書館を舞台にした傑作『薔薇の名前』の著者ウンベルト・エーコが寄稿している写真集 Candida Höfer Libraries は、図書館好きには垂涎の一冊でしょう。
この写真集に収録されている写真のごく一部が Red-Hot and Filthy Library Smut で紹介されています。「人類の叡智の宝庫、世界中の美しい図書館20」というエントリーがありましたが、一部重複しています(幽霊たちが写ったザンクト・ガレン修道院の写真とか)。
いくら美しいと言っても、今、私たちが目指すべきものは、こういうものではないはずです。(略)克服しなければならない課題は、技術的なことはもちろん、制度的なものも数多くありますが、少しずつ進んでいくしかありません。
PicLensがAmazon.comに対応したようです。Amazon.co.jpもがんばってください(というか、こういうことならcomに統一でいいんじゃないでしょうか)。現時点でPicLensをサポートしているのは、WindowsではFirefoxとIE、MacではFirefoxだけです(Mac版Safariへの対応は不十分)。
いい機会なので、私も蔵書の中から表紙の画像があるものを一部抜き出してみました(こんな感じ)。ちゃんとUIを用意しないと実用にはなりません。