LaTeXのパッケージ、Multiple font formats (mff)を使うと、フォントComputer Modernのパラメータをいじって別のフォントを作ることができる。パラメータを少しずつ変えれば、フォントのグラデーションに。

ソースコードは次の通り。
\documentstyle[mff]{article}
\pagestyle{empty}
\clearMFF\setMFF[0.8]{cmr}\setMFF[0.2]{sf}\MFFgener{\fontoo}{oo}{10pt}
\clearMFF\setMFF[0.6]{cmr}\setMFF[0.4]{sf}\MFFgener{\fontoi}{oi}{10pt}
\clearMFF\setMFF[0.4]{cmr}\setMFF[0.6]{sf}\MFFgener{\fontio}{io}{10pt}
\clearMFF\setMFF[0.2]{cmr}\setMFF[0.8]{sf}\MFFgener{\fontii}{ii}{10pt}
\begin{document}
A{\fontoo A}{\fontoi A}{\fontio A}{\fontii A}{\sffamily A}
\end{document}
たとえば\clearMFF\setMFF[0.4]{cmr}\setMFF[0.6]{sf}\MFFgener{\fontio}{io}{10pt}というのは、Computer Modern Roman (cmr)とComputer Modern Sans Serif (sf)を6:4で混ぜたフォント(io)を作り、\fontioで使えるようにするということ(ioというのは私が勝手につけた名前)。
このソースコード(f.tex)は、次のような操作でPDFになる。
platex f for file in *.mf ; do mktextfm $file; done platex f dvipdfmx -r 2400 f

このようにパラメータを少しずつ変えて生成したフォントを使った作品の最高傑作が、『メタマジック・ゲーム』のp.231や、『Digital Typography』のp.299に掲載されている。残念なことに、ウェブでは見つからなかったから、真似して作ってみた(文章は『茶の本』から)。

「g」はセリフとサンセリフでぜんぜん違うと思うかもしれないが、サンセリフでも丸2つになっている書体はある。たとえばGill Sans(このフォントはMac OS XやMicrosoft Officeに含まれている)。
パラメータで記述されるフォントについてのすばらしい考察が先述の『メタマジック・ゲーム』に、フォントComputer Modernがどのようなパラメータで記述されているかが『Computer Modern Typefaces (Computers and Typesetting, Vol E)』にすべて載っている。
『30センチメートルの友情』がもう一つのネタもと。
コメントする