美学vs.実利

美学vs.実利 「チーム久夛良木」対任天堂の総力戦15年史西田宗千佳『美学vs.実利 「チーム久夛良木」対任天堂の総力戦15年史』(講談社, 2008)

グラフィック仕様の決定タイミングが悪かったことが、PS3が計算機としてはちょっと使いにくい原因の一つだと思っている人は多いと思う(有効活用する方法を近いうちに紹介しよう)。そういう頭でこの本を読み始めると、ちょっといらつくことになる。

「自前で、最適なものを作ったからコストが抑えられたんですよ。他から集めてきても、コストは下がらないし、いいものなんかできっこない。興味もなかった」(p.54)

「自社しか作れない、付加価値のあるものは自社で作る。そうでないなら、買ってきたほうが早い。もし、他社に評価すべき技術を持った人がいるのなら、彼らと組めばいい。単純な話でしょう」(p.164)

半導体を自社開発・自社生産するという方針からもわかるように、SCEは、自社製品に関し、できる限りパーツを内製化する方針でいる。(p.196)

なんか混乱してない?と思って読んでいたら、その混乱がちゃんと第5章「手の平サイズ・スーパーコンピュータ」の最終節「八つのグラフィックチップ」で紹介されていた。興味がある人は読んでみたらいいと思う。

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